2026/09/02
坊主★
平素よりイタヤマチバルをご愛顧くださりありがとうございます。
数少ない友人の一人が遠くにいる、坊さんだ。
前川との出会いは、僕の大阪下積み時代までさかのぼる。いつの間にか意気投合、当時、彼は、まだ高野山の住み込み坊主で苦労の山積み、しかし時間が合えばミナミの街に繰り出し、互いの苦悩をぶつけ合いながら、よく飲み、よく食べ、よく騒ぎ、第二の青春と言わんばかりに僕たちは楽しんだ。そんな彼も何年前だろう、後継ぎがいない小さなお寺(寺院の後継者問題も深刻らしい)のオーナーとなり、いよいよここ奈良県山添村に自分の寺を構えた。ザル並みのノミニケーションで全村民のハートを鷲掴み、皆から愛されている(らしい)。昨年、久々の再会ということで彼のお寺を訪ね、「ここに正門ができたで〜」「念願の鐘も作ったで〜」「大晦日は村のみんなが集まりよってガンガン鳴らしたで〜」って終始ご機嫌、彼も僕も昔話に花を咲かせ、あっという間に一日が過ぎた。あんなに苦しい下積み大阪時代だったのに、こうして一人の友人と出会うことによって、全ての苦労が笑い溢れる思い出話に変わってしまう、友人とはそういうものなんだな、と実感、うん、友達は100人作る必要はない、無理せず背伸びせず、共感、共有できる人が一人二人いれば十分だと僕は思ってる。
酔っ払った彼の口癖は「明日やろうは馬鹿野郎!いつかやろうは大馬鹿野郎!」、非常に浅い浅すぎるメッセージだが、彼の陽気な声と共に、このメッセージはいつも僕の心に残っている、そして、怠けそうになる自分の背中をこの声が押してくれるから不思議だ。
前川、元気か?
またモヤモヤしたら鐘鳴らしに行くからさ、
そんときはいつもの説教よろしく、
体大事に、健康診断も欠かさずに、
それじゃあ、またな〜
以上、今日は奈良県山奥の坊さんの話でした。
*写真の人物は前川本人であり僕ではありません。
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東寺真言宗
西迎寺 住職 前川良基
奈良県山辺郡山添村大字広瀬239